蹌踉めく柘榴

歌词
熱はいらない冷えたままでいい
精神も身体も
都塵の渦に
呑まれ揉まれ消えてゆく訳なく
積もりゆく草案を
火鉢の余燼に投げつけた
後悔や未練なんかが
殊更に臭った煩く纏った
「  実ヲ吸ウママ、
虚ヲ吐クママニ  」
何でもない夜に佇んでは
霞む姿見焦付く蒙昧
淡い願いは蜃気楼でも
泡と弾けて散るだけ
未だ、拙な修辞技法もどきに
身を窶してまで
ただ、形骸化した解釈を
曖昧に描写している
懐かしい喧噪が
あっちの方から聞こえたら
闃と路地に逃げればいいでしょう
そして
傷つけられずつける事もないの
無聊の方に
何でもない聲に導かれて
幼い妄念青息吐息も
浅い期待は皮算用でも
二束三文あればいい
息はいらない止んだままでいい
鼓動も脈拍も
無数の翳が
たかり喰いつき色彩を濁らせる
手前を切り売っても
所詮は見世物に過ぎない
脆く小さく醜く生き恥を
晒してゆくのだろう
わかってんだよ
何でもない夜に佇んでは
嗤う妖、邪な正体
淡い痛みは蜃気楼でも
消えてくれないみたい
何でもいい夜に灯を燈して
猛る呪いを諫めて
一途、跳ねない「此の身」を
如何しようかと
昏迷の末死ねないのなら
何処へ向かえばいい
专辑信息
1.蹌踉めく柘榴
2.天鵞絨の泡影
3.余白
4.爆破して黎檬
5.驟雨は囃子
6.落伍の涎は鴆毒
7.霖雨は如幻
8.猩々緋の飛語
9.佞言は忠に相似