歌词
ある夜、一人で酔って街中を歩いていると、すれ違いざまに僕の名前を叫んだ奴がいた。
那天晚上,我一个人喝醉了走在大街上,有个人从我身边经过叫着我的名字
聞き覚えのある声にぎょっとした。
听到这个声音我让我顿时一惊
僕はとっさに走り出した。
马上向前跑
「待って!」その声が追ってくる。
“等等”那个声音追了上来
僕は必死に逃げたが、酔っているせいもあって、袋小路に逃げ込んだところをすぐに捕まった。
虽然我使劲的想逃走,但也许是因为喝醉了,在逃进小胡同的时候被抓住了
心臓がどくんどくんと音を立てて波打つ。
,心藏砰砰直跳,
見覚えのある顔がすぐ目前に迫った。 ]
那张熟悉的脸马上出现在我面前
「お前、いったい何をしている。」
你到底在干什么?
僕は顔を背けた。
我转过脸去
「兄貴こそ、なんでこんなところをうろついているんだ。この辺は危ないぜ。」
“那哥哥你又为什么在这里闲逛,这附近很危险的
兄は僕をじっと見せながら言った。
哥哥一直看着我,说
「母さんが死んだ。」
妈妈过世了
「?!」はっとして兄の顔を見た。
?!”我一下子转了回去看着哥哥。
「お前が家を出ていってから、毎日のように泣いていた。
自从你离开家以后,妈妈每天以泪洗面
いつ帰ってきてもいいようにお前の分の食事を毎日作っていた。
每天都作好你那份饭随时等你回来
毎日お前の分の寝床を作って、そして熱にお前が帰ってくるのを待っていたんだ。
每天都为你铺好床,等着你回来
そしてそのうち、床に臥せるようになり、とうとう。。。」
最后病倒,然后就……
僕は呆然と兄の言葉を聞いていた。
我呆呆地听着哥哥的陈述
「母さんが死んだ。。。?」
“妈妈去世了……?”
まだ幼い頃の記憶にある優しかった母の面影が脳裏に浮かび、思わず涙がこぼれそうになった。
小时候记忆中和蔼可亲的妈妈的样子再次浮现在我的脑海里,不禁地流下了眼泪
それを兄に見られたくなくてまた顔を背け、自分でも思いもよらない言葉を口にした。
不想被哥哥看到,我又背过脸去。说了一句连自己都没想到的话
「それも俺のせいだって言いたいのか?」
你想说都是我的错吗
「なに?」兄の形相が変わった。
“什么?”哥哥的表情僵住了。
僕はふてくされたように言った。
我是在闹情绪
「だって、そうだろう?兄貴は優秀だったけど、俺はいつも家族の重荷でしかなかった。
不是吗?哥哥你这么优秀,我一直都是家里的累赘
俺が出ていったのも、口減らしてちょうどよかったんじゃないのか?」
我离开家不正好少一张嘴吃饭嘛
「バカやろー!」言うが早いか、兄の鉄拳が僕の顔面に飛んできた。
“混蛋”,说时迟那时快,哥哥的拳头已经打在了我的脸上
「くわああ!」その勢いで一度は吹っ飛んだが、すぐに体勢を立て直し、兄狙って突進した。
“哇啊啊”,我顺势被打飞,但马上调整姿势,冲着哥哥就飞过去了。
喧嘩じゃもう誰にも負けない。
论打架我可不输给谁
兄貴にだって。。。そんな自負もあってのことだったが、兄の顔を見たとたん、体が動かなくなった。
即使对手是哥哥,虽然我有这种自负,但看到哥哥的脸时,我的身体瞬间动不了
「バカやろー!」また兄の鉄拳を浴びた。
“混蛋”哥哥的拳头接二连三地打过来
目を真っ赤にして泣きはらした顔で拳を振るう兄。
眼睛红红地一边哭一边挥动着拳头
こんな兄の顔は一度だって見たことがない。
从来没见过哥哥这样
殴られたのさえはじめてだった。
也是第一次被哥哥这样暴打
顔の痛みは心の痛みに変わった。
开始是脸痛,后来就是心痛
今度は全力でその場を逃げ出した。
然后我迅速逃离了那里
「待って!」という兄の叫びが再び聞こえる。
“等等”,再次听到哥哥的叫声
その声からとにかく逃れたかった。
总之我想逃离那个声音
声が聞こえなくなるまで全力で街を駆け抜けた。
为了躲闭那个声音我使出了全身的力气逃了出去
僕は呆然としながら、夜の街をとぼとぼと歩いた。
我呆呆地走在夜晚的街道上
もう兄の声は聞こえない。
已经听不到哥哥的喊声了
「母さんが、死んだ。。。?」涙があふれて止まらなかった。
“妈妈死了……?”眼泪止不住地一个劲的流
ついには道端にしゃがみ込んで、人目も憚らずに泣いた。
最后蹲在道边,也不在乎周围人的眼光嚎啕大哭
「俺の。。。俺のせいで。。。」
都是…都是我的错
兄は僕を追い詰める意味で言ったんじゃない。
哥哥告诉我这个也不是要追究我的责任
それはわかっていた。
我心里明白
でも、病弱な母を死に追いやったのは間違いなく自分だと思った。
但是,把病弱的母亲逼到死亡的肯定是自己
そして、現実から目を背けるようにまた逃げ出した自分がここにいる。
然后,为了逃避现实又逃出来的自己就在这里。
「所詮。。。俺は駄目な人間なんだ。。。」
「反正。。。。我是个没用的人。」
目の前のバーに入って、カウンターで酒をあおった。
进了眼前的酒吧,在柜台上点了酒。
いくら飲んでも酔えない。それに飲めば飲むほど悲しみが深くなる。
怎么喝也喝不醉。越喝越悲伤
そのうち、だんだんと意識が薄れてきた。
过了几天,意识渐渐淡薄了
专辑信息
1.prologue
2.実刑判決
3.幼い日の記憶
4.兄への嫉妬
5.父の死…居場所がない
6.自由の日々
7.兄との再会…母の死
8.ふしぎ工房
9.出所の日
10.最後の手紙
11.本当の気持ち
12.epilogue