生まれつき

移ろいゆく世の中の雑踏

そこへ自宅のドアから登場

毎朝居る くたばれと絶望

ひとまず 昨日に置いて言う

「おはよう」

ブラウン管も死んで

薄っぺらに0と1で放送

別に悪くはないんだけど

でも…いや、なんでもないや

聞きたいんだ あなたの声を

1人だけじゃ やってけないし

知っていたんだ 僕らの本当

独りだけじゃん みんなそうだろ

むしろそれが 僕らを結ぶ

海から上がってきたのは

夕日の記憶をはらむ太陽

どこまでもいける津々浦々

その海風を少し感じたところで、

目が覚めて

電車はとっくに終点に着いて

誰に向けてんだ この照れ笑い

生めど埋めど続いてく福笑いさ

聞きたいんだ あなたの声を

1人だけじゃ やってけないし

幸も不幸も 生まれつきも

愛も嫌いも 全部教えて

聞きたいんだ あなたの声を

1人だけじゃ やってけないし

知っていたんだ 僕らの本当

独りだけじゃん みんなそうだろ

むしろそれが 僕らを結ぶ

…ような気がしている。