歌词
旅鳥 有為の奥へ山越え
吹き颪す 絆に柵もひとことに
紅葉散らせよ天狗 遊ぶ時代の風
狭い俗世そんなに急いで何処へ往くんだい
浮世に興無し 虚仮が相手じゃ脅してみてもつまらない
常か無常か 精々踊れ屍夜叉
馴れ合うは自由 憂うも自由 うつす命は如何程
嗚呼 昔も今も賢しらに渡れや 人の縁
世も姥も捨てて野なれ山なれ
流れども 移ろわぬもののあるべきか
秋霖時雨る唐紅 朽ちる一夜の露
鈍言葉で何を怪せと云うんだい
あたらしの下天 生き様ぐらい選び獲りてもいいだろう
狂気の沙汰 悪鬼羅刹も札三枚
飾れば錦 滅せば芥 仇雪ぐは霧細
嗚呼 まことの嘘を艶やかに描けや 花の宴
世は事も無し 是も非も無し 幻どもがゆめのあと
見果たすはただ愛しき空骸
僻に倣うには互いの様 与太も浮き名も徒然
さア 語りて明かそう 戯れに結べや 人の縁
旅鳥 偶の羽根休らえば
流れども せめて我が庵を仮宿に
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