歌词
オオカミが来た
狼来了
朗読
櫻井孝宏
昔々ある村に、羊飼いの少年がすんでいました
很久很久以前的一个村子里,住着一位养羊的少年
少年は毎日村はずれの牧草地まで、羊を追い立てて、草を食べさせていました
少年每一天都要去远离村子的草地放羊
ほら、こちだ、こら、そこ列を乱すな、みんなちゃんとついたか、えっと、羊飼い1匹、羊飼い2匹、羊飼い3匹
“喂 这边!喂!那边不要掉队啊!大家都有好好地跟着吗?诶,一只羊,两只羊,三只羊”
牧草地につくと、少年は連れてきた羊の数を数え始めました
到牧场的时候,少年开始数带来的羊的个数
これで全部かな、みんな、タント草を食うんだぞ
“唉,这就是全部了吧,大家要多多吃草啊。”
羊を話すと、少年はその場に座って、空を眺めました
放羊的时候,少年会坐在地上,仰望天空
いい天気だな
“啊~真是好天气。”
そういって、少年は大きく伸びをします。そして、草を食べている羊を見ながら
说着,少年伸了个懒腰。然后一边看着羊儿们
「退屈だな」っと、つまらなそうにつぶやきました
“唉,真是无聊啊”似乎无聊地抱怨着
羊飼いの少年は、羊を牧草地に離してしまってから、夕方村に連れて帰るまでの間、ほとんどすることはないのです
养羊的少年从在牧场放羊到傍晚回到村里的这段时间,几乎没有事情可做
何か面白いことないかな
“没有什么有趣的事情吗?”
それが、少年の口癖でした
这是少年的口头禅
来る日も来る日も、こうして暇ない一日、牧草地で没頭しているのですから、無理もありません。
像这样日复一日的悠闲的在牧场里发呆,难免会这样吧
こんな風に空を眺めるのも、もう飽きった
“像这样看着天空,已经烦了。”
少年はごろんと草の上に寝転び、昼みでもしようと試みますが、全然眠くなりません
少年在草地上打滚,打算就这样午睡,但完全睡不着
羊の数でも数えれば、少しは眠くなるかな
“数羊的个数的话,大概会困吧。”
そう思って、もしゃもしゃと幸せそうに草を食べる羊を眺めますが、ああ、でも、羊を数えるのはさっきやったばっかだし、なんか馬鹿馬鹿しいよな
这样想着,看着一脸幸福的吧唧吧唧吃着草的羊,“唉,可是刚刚才数过羊,感觉好蠢啊。”
な、お前ら、そんなに草をばっか食っててたのしいか?
“喂!你们总在吃草会开心吗?”
少年が戯れに羊と話しますが、徒然ながら羊は
少年戏弄着跟羊说
メー
“咩~~~”
っと鳴き声を返すばかりで、会話になるはずもありません
当然羊是不能和他对话
昼杵するもならないし、羊を見るのも、眺めを見るのも、もう飽きった!せめて話し相手てもいれば、いい暇つぶしになるのに
“又不能午睡,羊和天都看腻了。至少有个说话的对象,也能打发时间啊。”
はあ、何度見でも、ここには俺しかいないんだよな
[03:08.307 ]少年看着只有羊的牧场,深深叹了一口气
いっそこいつらを置いて、村に帰ちまおうか
“唉——不管怎么看,这里只有我啊。”
メー
“干脆扔下它们,回村里算了。”
なんてな、そんなわけにもいかないか、俺がいない間に、こいつらは狼に襲われてもしたら、大変だもんな
“咩~~~”
もし少年がいない間にオオカミが現れてしまったら、羊はみんな食べられてしまうでしょう
“开玩笑的啦,不能这样做啊。没有我的话,这些家伙被狼袭击了就不得了了。”
だから少年は羊がほかの動物に襲われないよう、ここでずっと見張っていなければいけないのです。とはいえ、少年に狼と戦うだけの力はありません。万が一羊が襲われそうになったら、少年はすぐさま村にかえて、村の大人たちに「狼が出た」と知らせなければならないのです
如果少年不在的期间,羊被狼袭击了的话,羊儿们都会被吃掉吧
ああ、そっか、狼か、いいこと思いついたぞ
所以少年是为了羊不被其他动物袭击,才不得不在这里看守。虽说如此,少年并没有能对抗狼的力量。万一羊被狼袭击的话,少年就要马上跑回村里跟大人们说“狼来了”才行
そう言ってほくそ笑むと少年は立ち上がり
“啊!对了,说‘狼来了’!我想到了一个好事噢!”
お前たち、いい子にしてここで待っているんだぞ
说着,少年站了起来
メー
“你们要乖乖的待在这里噢!”
羊たちに声をかけると、少年は草を食べている羊たちを置き去りにして、村に帰っていきました。そして村に近付くと
“咩~”
跟羊说完后,少年就留下羊回村里了,然后接近村子的时候
大変だ!狼が出たぞ!
と喚き散らしながら村に駆け込んでいったのです
“不好啦!!!狼出现了!!”
うん、なんだなんだ
一边喊一边跑向村里
狼だよ、狼が出たんだ
“嗯?怎么了怎么了?”
なに、狼じゃと?
“是狼!狼来了!”
そいつは大変だ
“什么?!你说狼来了?!”
オイ、みんな!狼が出たってよ!
“”不好了!!”
少年の叫び声を聞きつけて、村人が集まってきました
“喂!!大家!听说狼来了啊!”
それで狼はどこに出たんだ、村の近くか
听到少年的喊叫,村里人都聚集起来
村のはずれの牧草地だよ、早く助けて、羊がみんな食べられちまう
“所以狼在哪里出现了!在村子附近吗?”
そうか、分かった、皆、武器を持って、牧草地に急ぐぞ
”“是远离村子的牧场啊!快点救救我,羊儿们很要被吃掉了!”
村の男達がぼうや食わなど思って牧草地に駆けつけます
“是吗!我知道!大家快拿起武器!向牧场出发!”
しかしそこでは、羊たちがのんびりと草を食べているばかりで、どこを見ても狼の姿がありません。
村里的人们拿着棒子向牧场前进
なんじゃ、狼なぞいないではないか
可是,那里只有羊在悠闲的吃草,怎么看也没有狼的身影
羊たちもみんないるじゃないか。けどまあ無事で何よりだ
“什么啊,原来没有狼啊。”
男たちは拍子抜けして村へ帰って行きました。
“羊不是都在嘛,但是,呃,,没事就好。”
村里人回去了
はあ、可笑しい、狼がいないってわかった時のあいつらの間抜けな顔ったら
“哈哈哈哈哈好好笑,想起知道没有狼的时候他们滑稽的表情。”
少年は腹を抱えて笑い転げました。
ああ、楽しいかった、こんなに楽しいなら、もっと早くやればよかったよ
少年捧腹大笑着
それがよっぽど楽しかったのでしょう、それから何日か過ぎたある日のこと
“啊,好好玩,早知道这么好玩的话,就早点做了。”
今日も少年は羊を離したら何もすることがなく退屈そうに寝転がっていました。
想必很有趣吧
はあ
接下来过了几天,今天少年也数完羊后无聊的打瞌睡
退屈だなぁ、この前はあんなに楽しかったのに、今日もまた何もすることはないや
ああ、そうか、することはないな ら、またあれをやったらいいんだ、今度もみんなきっと騙されるぞ
“唉,好无聊啊,之前还这么好玩的说。唉,今天又没事可做。”
少年はすっくと立ち上がり、羊達に
“啊对了,要做事的话,再做一次上次的事就好了。这次也肯定骗到大家嘿嘿。”
ちょっと村までに行ってくる、お前達はいい子でここにいるんだぞ
少年突然站起来,对羊说
っと声をかけ、村へ向かって走り出しました。そして、村の入り口にやってくると
“我回村一下,你们要乖乖待在这里噢!”
狼だ!狼が出たぞ!
说完向村里跑去。然后,到村入口的时候
少年は再びそう叫びながら村に駆け込みました
“狼来了!!”
なに、狼だって
少年又一次向村里喊叫道
じゃが、この前はいなかったぞい
“什么!狼来了?!”
そうだそうだ、お前俺たちを騙して遊んでるじゃないだろうね
“之前好像没有狼啊。”
そんなことないよ、本当に狼が出たんだって
“对啊对啊!你只是再骗我们玩而已吧。”
そうは言ってもな
“才没有这回事!狼真的出现了!”
信用できるか
“虽说这样”
しかし、今回は本当かもしれないし、見に行かないわけにも
“谁信你啊”
今度は本当さ、な、信じてくれよ
“但是,这次可能真的是真的,也不能无视啊”
そうだな、とにかく行ってみよう
“这次是真的啊!你们要相信我啊!!”
村人は今度も少年の言うことを信じて武器を持って牧草地へ向かいました
“也是,总之先去吧!”
しかし、牧草地は平和そのもの、狼の影すら見当たりません。
村里人这次也相信着少年,拿着武器去了牧场。
ほうれ、見ろ、やっぱり嘘だったじゃないか
但是,牧场和平时一样,连狼的影子都看不到
そうみたいですね、は、今度こそはと思ったんだけど
“你看,果然是骗人的。”
そうか、また嘘だったのか
”“看来是这样子,唉,还以为这次一定是真的。”
一度ならず、二度まで騙された村人たちはため息をついて村に帰っていきました
“唉原来又是骗人。”
被骗了两次的村里人叹气着回村了
まだ騙されて野郎!この前騙されたばかりなのに馬鹿な奴らよまったく!ああ、可笑しい!
少年は涙が出るほど笑い転げました。
“哈哈哈又被骗了!明明之前就被骗了!傻瓜们!好好笑!”
それから何日が経ったある日のこと
少年笑的满地打滚
またもう退屈の虫が騒ぎ出した少年は
然后过了几天
そろそろまた村の皆をからかってやろうかな
又变得很无聊的少年
と企んでいました。
“准备又可以恶作剧村里的人们了”
しかし
这样企图着
メー、メー
但是
先程までのんびりと草を食べていた羊が泣きながら逃げ回り始めたのです
“咩!!!咩!!”
な、なんだ、お前たち一体どうしっ
刚刚还在悠闲吃草的羊们,突然喊叫着四处逃跑
ああ!狼が!
“怎,怎么回事?你们到底...”
なんと、狼が牧草地に入り込み、羊を襲っているではありませんか
“啊啊啊!!狼啊!”
ええ、やめろ!あっちいけ!し、し!
竟然!狼进入了牧场开始袭击羊群
メー、メー
“别过来!混蛋!去那边!”
少年はなんとか狼を追い払おうとしますが、とても太刀打ちできません、それに狼は1匹だけではなかったのです、何匹もの狼が牧草地にやってきて次々と羊に襲い掛かります。
“咩!!”
くそ、やっぱり1人じゃどうにもできないから
少年尝试着把狼赶走,但实在没有办法,而且,狼不仅仅一匹。好几匹狼渐渐进入牧场一个一个的袭击羊
メー、メー
“可恶!!果然一个人没有办法!”
もう、だめだ、とにかくみんなを
“咩!!咩!!”
少年は大急ぎで村に戻りました
“啊!不行了!总之先去找大家!”
狼だ、本当に狼が来たんだ、早く、早く助けてくれよ
少年匆忙地跑回村里
少年は泣きながら村に飛び込んでいきました。しかし
“狼来了!!狼真的来了!!快点救救我!!”
この大悪ガキ目、まだわしらを騙す気か
少年哭喊着跑回村里。但是
違うよ、今度は本当なんだ、本当に狼が来たんだよ、お願いだ、助けてくれ、頼むよ
“这个顽劣的小鬼!又打算骗老朽吗!”
少年は泣きながら訴えますが、村人は誰一人動こうとはしません
“不是啊!!这次是真的!狼真的来了!求求你了!救救我!拜托了!!”
信じてあげたいけど、俺たちは二回も君に騙されている。俺たちだって暇じゃない、そう何回も君の暇潰しには付き合ってあげられないんだよ
少年哭喊着。但是村里人一动不动
村人は少年を優しく諭します
“虽然想信你,但是我们已经被骗了两次了,我们也不是很闲,不能每次都陪你打发时间啊。”
違う、違うんだ、今度は本当なんだ、今度は信じてくれよ
村里人温和地安抚着少年
そういわれてもね
“不是!不是啊!!这次是真的啊!”
どうせまだ嘘に決まってるよ、こんなやつほっとおいていこうぜ
“求你们信我啊!”
ええ、そうだね
“虽这样说,反正肯定是骗人的。别管这家伙,我们走吧。”
村人は一人、まだ一人と、家へ戻っていきます。
“对啊,说的也是。”
そ、そんな
村里人一个接着一个地回家了
皆、嘘つきの手伝いなど、ごめんだと思えておりのよ
“怎,怎么这样QAQ!”
そんなに羊が大事なら、お主一人で追い払うことだな
“大家都不想陪骗子打发时间。”
結局、誰一人として、少年のいうことを信じてはくれませんでした
“羊这么重要的话,你一个人也可以赶走吧。”
少年はがっくりと肩を落とし、すごすごと牧草地へ引き返しました。すると
结果,没有一个人相信少年的话
はあ、俺の羊が
少年失望的回到牧场少年回去的时候
少年が戻った時、そこに狼の姿はありませんでした。そして、羊も狼に食い殺され、一匹も残っていませんでした
“啊,我的羊啊!”
俺が馬鹿だったんだ、皆を騙したから罰があたったり違いない、こんなことなら、嘘なんかつくじゃなかった。皆、ごめんよ
已经没有狼的身影,羊也被狼袭击,一匹不剩
そういって、少年は大きな声で泣き出した
“我才是笨蛋,这是肯定欺骗大家的惩罚。QAQ早知道会发生这种事的话,我就不撒谎了。大家!!对不起!(꒦ິ⌓꒦ີ)!!”
嘘ばかりついていると、たとえ本当のことをいっていても、信じてもらえなくなってしまう
少年大声地哭喊道
というお話でした
这是一个谎话说多了的话,就算是真正的事,也不被相信了的故事
お終い
专辑信息
1.第一話『北風と太陽』
2.第二話『ウサギとカメ』
3.第三話『オオカミがきた』
4.第四話『金の斧 銀の斧』