歌词
紙芝居屋が帰った町に
豆腐屋さんの笛が響いた
夕飯刻きは近所の人が
テレビヂョンに集まったのよ
力道山が空手チョップで
画面の中で暴れすぎると
故障をしちゃう白黒テレビ
父はげんこで叩いたものよ
遠足へゆく前の日だから
母はカタコト ミシンを踏んだ
いつも姉貴のおさがりばかり
私は頬をふくらませてた
まだ暖いコロッケメンチ
そんな貧しいおかずだけれど
父の駄洒落に母が笑って
そんな楽しい団欒だった
月日は流れ姉は嫁いで
父はそれから無口になった
明日は私の結婚式ね
佳み慣れたこの家を出る番
母の自慢の御馳走まえに
ありがとうって頭をさげた
頬の涙を見せたくなくて
私は顔をあげられないの
裸電球揺れる茶の間に
もう一度だけ戻りたいのよ
時代は移り変わったけれど
あの暖さ忘れられない
時代は移り変わったけれど
心に残るバス通り裏…
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