歌词
ある日、兎と馬が暖炉の前に二人っきりでいた時のことでした。
有一天,壁炉前只有兔子和马,
兎は馬に聞きました。
兔子问马,
「みんな、自分達は本当のものだって自慢しているけれど、本当のものでどんなもの?
“大家都在吹嘘自己是真的,但是真的东西是什么样的呢?
体の中にぶんぶんいうものが入っていて、外にねじがついてるってこと?」
是身体里有嗡嗡响的东西,外面有发条吗?”
「本当のものというのは体がどんなふうに出来ているがということではないんだよ。」
“是真的并不是指身体是怎么造成的,”
と馬は言いました。
马说,
「私たちの心と体に何かが起こるってことなのだ。
“而是我们的心和身体会发生些什么。
もしそのおもちゃを持っている子供が長い長い間、そのおもちゃをただの遊び相手でなくて、
如果拥有这个玩具的孩子在很长一段时间里,不只是把这个玩具当作玩伴,
とても長い間、心から可愛がっていたとする、
很长一段时间都真心疼爱它,
すると、そのおもちゃは本当のものになるのだ。」
这样一来,这个玩具就成了真的东西。“
「そうなるとき、苦しい?」と兎は聞きました。
“变成那样的时候会痛苦吗?”兔子问道。
「時にはね。」と馬は言いました。
“有时候会。”马说。
この馬はいつも正直にものを言いました。
这只马总是很诚实。
でも、本当のものになると、苦しいことなんか、気にしなくなるんだ。
“但是,一变成真的东西就不会在乎痛苦了。”
「ねじを巻いたときみたいに、急にさっと変われるの?それとも、だんだんにそうなの?」と兎は聞きました。
”会像上了发条一样突然改变吗?还是会慢慢改变呢?“兔子问。
「急にはならない。」と馬は答えました。
“不会突然改变,“马回答说,
「だんだんになるんだ。とても長い時間がかかるんだ。
“是渐渐地改变,要花很长时间。
だから、すく壊れてしまう物や、尖がっているものや、
所以,像容易坏掉的东西啊,尖锐的东西啊,
丁寧に触らなくじゃならないものは滅多に本当の物になれない。
需要小心触碰的东西啊,很少能变成真的。
大抵の場合おもちゃが本当のものになる頃には、そのおもちゃはそれまであんまり可愛がられたので、
大多数情况下,玩具在变成真的东西之前受到了过分的疼爱,
体の毛は抜け落ち、目は取れ、体の節々は緩んでしまったりして、とてもみともなくなっているんだ。」
以至于身上的毛脱落了,眼睛掉了,关节也松动了,变得非常难看。“
「でも…」
“但是......“
「そんなこと少しも気にすることでは無いんだよ。
”这些都不重要。
何故かといえば、いったん本当のものになってしまえば、もうみっともないなどということはどうでもよくなるのだ。
要说为什么的话,一旦变成了真的东西,就已经不会在乎变难看这种事了。
そういうことがわからない者たちにはみっともなく見えてもね。」
即使在那些不了解这件事的人看来很难看。“
「あなたは本当の馬になったんでしょう。」と兎は言い。
”你变成了真正的马,对吧?“兔子问。
言ってしまってから、言わないほかよかったかなと思いました。
刚说完,又觉得还是不说这话比较好。
だってその馬はそんなことを聞かれるのに、気にする質に馬かもしれないです。
因为这只马可能会在意这种问题。
けれども、馬はにっこりしただけでした。
然而,马只是笑了笑。
「今の坊やのおじさんがわたしを本当の馬にしてくれたのだ。」と馬は言いました。
”是现在这个小男孩儿的叔叔让我变成了真正的马。“马说。
「もう大部を動かしにくいことさ。だか、一度本当の馬になってしまうと、もう戻には取らないんだ。
”已经大部分都很难移动了。但是,一旦变成了真正的马,就再也回不去了。
ずっと、本当の馬でいるのさ。」
一直都会是一匹真正的马。“
兎は、ため息をつきました。
兔子叹了口气说道。
この馬に本当の馬になるという魔法が起こるまでには、きっとずいぶん長い時間がかかったに違いありません。
在吧这匹马变成真正的马的魔法起效前,一定花了相当长的时间。
兎は自分も本当のものになりたい。
兔子自己也想成为真正的兔子。
そうなったら、どんな気持ちがするものが知りたいと思いました。
想知道变成那样是什么感觉。
でも、そうなるために、みすぼらしくなったり、目や弾きがなくなってしまったりするのは悲しいことです。
但是,为了变成真的而变得难看,没有了眼睛和弹性,这真是可悲的事。
そういう嫌なことが起こらないで、本当の兎になれればいいのに。
要是不发生这种讨厌的事情能变成真正的兔子就好了。
专辑信息
23.妖精 yousei