ブルー・メロディー

誰かが吹く口笛聞き覚えのある

悲しいメロディが

どこからか流れてくる

回りを見渡しても

そこには誰もいない

冷たいビルの谷間に

こだまするあのメロディ

古い傷のようによみがえる

胸のいたみ

忘れたはずの遠い記憶

あの曲を聞くたびに

ここで暮らした日々を想い出す

叫び声あげて過ぎさった

時の流れ

光と影の絵空事

あの頃の二人には

もう誰もさわることはできない

誰かが吹く口笛聞き覚えのある

悲しいメロディが

ぼくのあとを追いかける