歌词
瓦解していく因果の結び
零と壱の世界は崩れ
実像を描くふたつの網膜が
焦点を歪(ひず)ませる
螺旋に刻む回路図が
外気に触れて起こす齟齬
均衡を保って鎖(とざ)した世界
壁の向こうで混沌が手招いて
加速していく因果の解(ほつ)れ
空(くう)の色(しき)の境界は翳(かげ)り
虚像に遊ばれるふたつの脳髓が
銃口を狂わせる
新たに開く世界 箱の中の猫を求めて
澱(よど)みに手を伸ばす
不确定性の心 浮かんでは消える座標軸の
図式を繙(ひもと)いて
総ての標的に照準を
四方塞いだ部屋の中で解いた
つもりになっていた最終定理
秩序を築いて籠る私に
解へと誘(いざな)う混沌が手招いて
搔き乱されまいと 錠(じょう)を下ろした深層の声が
俄(にわか)に騒ぎ出す
不完全性の心 外界に伸び行く座標軸が
手にした鍵で抉(こ)じ開けて
極彩色(ごくさいしき)帶びた世界 箱の中の猫を示した
現前する自覚
引鉄(ひきがね)に掛ける指 幾重にも層を成す熱量が
揺蕩(たゆた)う手に重なって
闇を穿(うが)て
眼前の解で
総ての昏迷に滅亡を
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