歌词
ちょいと先刻ぶたれた傷の礼に
駆け出しゃ花街は天気雨
「おやおやずぶ濡れ子猫だね」
粋な姐さんわたしを連れてった
わたし三味線なんかになれやしません
「お前の器量じゃ無理だろうね」
はっきり言われてにゃあと泣いた
「あたしの横に座ってな」
迷路のようなこの街で
その手をしがみついていた
花柳に灯り ぱっぱっぱ
あっちもこっちも ぱっぱっぱ
紅鳶色の羽織をただ追いかける
お座敷から ちんとんしゃん
丁々発止で ちんとんしゃん
男女折衷見頃で御座います
「にゃーっ」
生憎猪鹿蝶なら飛んで行った
帰れる床などありゃしない
炊事 掃除 使い 稽古 日が沈む
相合々々々々傘の下 泪
ねえ鳥や一曲お願いよ
袖を噛んじゃうようなやつ
コラッと叱られ屋根の上
雄蕊と雌蕊の喜劇
わたしの腫れもの触れないで
姐さん怒ると怖いから
花柳に灯り ぱっぱっぱ
あっちもこっちも ぱっぱっぱ
紅鳶色の羽織をただ追いかける
お座敷から ちんとんしゃん
丁々発止で ちんとんしゃん
男女折衷見頃で御座います
是にて御仕舞
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