歌词
時計の針がピンと 背筋を伸ばせば
街灯に火が点り 人々は家路を急ぐ
子どもたちは少し不満気な顔で
十月の太陽はケチだと笑い合う
君を待つ部屋の中に
聞こえてくる世界の表情ばかり
退屈を泡に変えて
珈琲に溶かして 飲み込んでいる
まだ帰らないの?言葉が宙に
浮かんだまま 時を永久(とわ)に思う
まだ長い夜が 始まりの鐘
鳴らしたばかりと君は云(い)うけど
その長い夜を君の隣で
過ごせないことが間題だから
早く気づいて 早く帰ってね
後悔の意味を その意味を思い出して
手遅れの前に
夜空に星の粒が頼りなく浮かぶ
その線を繋いだら君に辿り着ける
だけどそれは苔生(こけむ)した
深秘の森へ繋がる小路(こみち)だから
辿る指を折り曲げて
固く握った手でも掴めない
月と名付けたはずの君だけど
いつからか強く光を放ち
目を逸らした隙に逃げて行った
鳥籠(とりかご)なんかじゃ声も消せない
矛盾の言葉はナイフに変わり
私の心臓に深く刺さる
「この身は貴女の傘となるでしょう」
そう今は君が太陽になっているの
もう手遅れかな
交じった後は 離れていくだけみたい
もう帰らないの? 時計の針は
仲良くその身を寄せあっている
七回の抱擁 交わすことも
悠久の中じゃ 刹那に等しい
でも長い夜はまだ長いまま
浮かんだままの時は永久(とわ)のまま
早く気づいて 私に気づいて
後悔の言葉 紡ぐのが私じゃなく
君に変わりそう
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