慇懃さ蟇道中

歌词
天つ水 仰ぎて待つに 現し身で
ながき世にきく 蛙鳴蝉噪
霧雨・桜嶽・宵の淵
主盗郭公の物語
筆効濃淡に止払
黎明即起すら拒めない
慇懃きらい好い気なもんだ
不成者めと
須臾の存在
所詮流行りの道化者だと
群がる無粋と無節操共よ
黙れ黙れと
・・・・・・・・・・
只一筋道を行く
傷つく事を厭わなけば
こんな虚像を担がないのに
実力のみが正義ですと
この後に及んで何を今更
御座なりに転がり辛酸を舐め
滲む眼を血走らせ
目前に転がる
蜥蜴の尻尾に泣くなんて
空虚の期待に応えられない
僕は悪い子
理想の為なら嘘も辞さない
僕は悪い子
降るは花弁か石礫か
何方にしても凄惨
最終列車も無くなって
街灯だけが拠所
親骨撓う傘を捨て
そっと凭れた混凝土
爪先に滲みて体温奪う
アマデウスたる悪夢の患い
こんな憫然覚えるのなら
春よ来るな、僕を起こすな
それでも
慇懃尾籠さ
隠微な文句へ逃避行でも
何処も彼処も
泡沫の塵労、有象無象
ただ味も素っ気もない生涯
嗤え嗤えと
己が身丈を呪え
・・・・・・・・!!
慇懃無礼さ
矜持なんて襤褸切同然よ
来者不拒
憑いてきたけりゃ憑いてこい
この虚構重なり
様変るなら天晴天晴と
もう貴方が来なくとも
只独の道を行く
专辑信息
1.化蛇の幻肢痛
2.行脚また彷徨
3.妄言に足る所以
4.空劫かく語りき
5.慇懃さ蟇道中
6.悪鬼と砂糖
7.碧落の青を知る
8.匍匐する精神
9.辛子と積木