歌词
『世界で一番美味しかった母の味は、
私が子供の頃、夜遅く仕事から帰ってきた
あなたが作ってくれた魔法の袋に入ったラーメン
鍋のまんま二人で箸を楽しそうにつつきあった
今でもその味が恋しくて
たまに一人で作って食べたりします。』
自分の事を重く語らないあなたは
初めて私に告げた時も陽気に言った
私は直ぐに治るものだと暗示をかけ
激動の七年間の物語が始まった
30年以上勤めた会社を辞め
あなたは自宅と病院行き来する毎日になって
私といえば薬代やら手術代稼がなきゃと思った
自分に出来ることそれは歌うこと
思うと高1で学校行かずにふらふらと
友達と遊んでばかり あなたは借金返すのに必死
これも人生経験と何も言わずに
仕事に没頭してくれた日々
沢山の苦労をさせてしまった
だから最後はあなたの力になれて本当嬉しかった
めぐる時 めぐる風 めぐる愛の中で
あなたは今も生きてます
めぐる時 めぐる風 めぐる愛を受けて
あなたに今約束します
「私はママに恥じないように生きて行こうと思います…」
闘病七年目にそれは突然にやって来た
手足に力が入らなくなって ついに寝たきりになって
時があなたを急に変えようとした…
私の命引きかえに、もっと生きてと願った…
私は仕事を終えて病院にかけ戻り
朝まで寝ずに側で見守り 明け方地方に歌いに行く日々
もう助からないですとお医者様に言われようが
歌う事で何か前に進める様な気がした
気がつくともうすぐX'masが近づき
病棟の廊下に綺麗なX'masツリーも飾られたので時折
車イスを押して行って綺麗だねと話しかけても
自分の娘だと思い出せなくなっていた
それでもいい
院長先生に無理を言って
応接間を貸してもらって
最後の歌をあなたに歌えて良かった…
めぐる時 めぐる風 めぐる愛の中で
あなたは今も生きてます
めぐる時 めぐる風 めぐる愛を受けて
あなたに今約束します
「私はママに恥じない娘として生きて行こうと思います…」
その年の12月12日深夜2時をまわり
急に呼吸が荒くなって、心拍数も激しさをまし
私はソファーから飛び起き
必死になり手を握る、虚ろな瞳から一筋の涙
まだ離れたくないと心が叫んでた
私はあなたの名前を呼び続け頑張れ! 何度も励ますと
深くうなずき それでも生きようと必死に
右手で強く握り返してくれてた....
呼吸がおちついてきたと同時に ゆっくり 手の力は抜け
静かに瞳を閉じて息を引きとった
これからは あなたの幸せ 共に叶えてくれる人と
強く生きて欲しいと声がした
めぐる時 めぐる風 めぐる愛の中で
あなたは今も生きてます
めぐる時 めぐる風 めぐる愛を受けて
あなたに今約束します
「私はママに恥じないように生きて歌って行こうと思います…」
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