歌词
余らせていた袖を振り回して笑い合えた
数センチ先の夢も
容易く時は攫い あなた以外の何もかも
手を振る前に逃げていく
さよならと同じ数 行き先があるはずで
それでも噛み合わない 僕らの旅は
何事もなく迷い 何事もなく溺れて
その度に思い出す あの頃を
ああ 覚えている
花びら敷き詰めた道 夜風に憧れながら
ただ 歩いてゆく
進めたはずの距離すら 今はひどく怖くて
ねえ まだ そばにいてよ
眠りに落ちる日まで
捲り上げていた袖を上着で隠しながら言う
「もうすぐで冬が来るね」
容易く時は流れ 景色を変えてゆくように
違ってしまったのかな
寂しさも 強がりも 優しさも 我が侭も
全部背中合わせの ひとつの意味で
一言もなく別れ 二言もなく忘れて
その度に思い出す あの頃を
まだ 届かない
数センチ先の夢を 未来と呼んでいた日の
あの 夕焼けが
今に立ち止まる僕の 手を引いた気がした
ああ 凍えている
涙で濡らした袖を 握って温めたなら
また 歩いてゆく
あの頃と違う道が 今もすこし怖くて
ねえ まだ そばにいてよ
眠りに落ちる日まで
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