歌词
昔々ある屋敷にとても猫の好きな女中さん
昔有家屋一座,其婢女爱猫
可哀想な猫を拾いこの屋敷で飼う事を決めた
见一猫可怜,便收而养之
だけどお屋敷の女将さん
然此宅夫人
猫が嫌い嫌い
生最恶猫
虐められた猫は姿を
猫受尽其虐
消した消した
从此不见踪影
寂しくて毎日泣いた
婢女哀之,日日以泪洗面
アナタに会いたいわ
“我思君甚
何処に隠れてるの
君匿何方
出ておいでよ
现身可好”
山の奥に居ると聞いた
闻君居于深山密处
アナタに会いたいわ
欲求相会
あちこち探す内
入山遍寻踪迹
すっかり日が沈んだ
不觉日已西沉
道に迷い辿り着いた大きな屋敷には娘さん
迷途许久终抵一大宅,宅有一女
それからこの屋敷で一晩泊めて貰う事になった
蒙女收留,于此宅借宿一晚
だけどお屋敷の娘さん
不料大宅之女
猫に化けた化けた
化身为猫
化けた猫の姿は
见其猫身
尻尾二つ二つ
有尾两条
怖くて外へ飛び出した
婢女大惊,落荒而逃
アナタはそこに居た
忽见君居此,便呼道:
一緒に帰ろうと
“随我同归可好”
呼んだけれど
君答曰:
ごめんねもう帰れないと
“乞蒙见谅,吾已归不得也”
アナタはまた言った
君又曰:
ご恩は決して忘れないと
“大恩大德不敢相忘”
白い紙包みを貰い
领君所赠一白纸包
帰って開けてみた
归而启之
中身は輝く小判の山
只见金币如山,光芒万丈
それを見た女将さん
夫人见状
すぐあの屋敷へ行って
当即动身寻往此宅
喉を噛み切られて殺された
猫起而咬之,断喉而亡
『おしまい』
「完」
专辑信息
1.猫又
2.踏切少女
3.蟷螂
4.短編小説 第二話 [朗読]