はなびら

あなたを思い出さない日が増えたよ

最近じゃもう恋愛のドラマも見れるようになった

あなたを思い出さない日が増えたよ

未来の約束にはまだ胸がじくじくするけど

いまかさぶたになる途中　いつか剥がれ落ちてくまで

さよならはとっておこう　無理矢理な声は辛いだけだ

あたし信じてるんだ　二人で見た景色が

いつか輝きを無くして　色褪せる日が来るって

あたし信じてるんだ　あの日見た桜を

誰かの隣でまた　春と呼べる日が来るって

あなたを思い出さない日が増えたよ

出かける靴のヒールの高さも　気にしなくなった

あなたを思い出さない日が増えたよ

ホコリ被った灰皿は捨てた　あなたがあたしをそうしたように

形からでも上々と　自分に言い聞かせたって

窓から見える並木道　カーテンで覆ったままだ

散り際の桜が　愛おしくなるのと同じだ

愛惜に苦しむのはいつだって　最終回の文字のあと

あなたを目盛りにした　幸せのものさし

捨てられない限りは　次の春に進めない

こんな日だったね　はらはら落ちる花びらの中

あなたの言葉であたし　幸せを知ってしまった

あたし信じてるんだ　こんな望みなんて

とるに足らないことだと　言い切れる日が来るって

あたし信じてるんだ　二人で見た景色が

いつか輝きを無くして　色褪せる日が来るって

あたし信じてるんだ　あの日見た桜を

誰かの隣でまた　春と呼べる日が来るって