歌词
生まれた時のことは、覚えていません。
我不记得我出生时的事。
私がそう言うと、誰もが笑った。
只要我这么说,谁都会笑。
私は生まれた時と、それ以後の短い期間を覗いて、
回顾我出生时,乃至之后短暂的时光,
ほとんどの出来ことを記憶している。
我几乎记得所有的事。
最初は誰も信じなかった。
起初谁也不相信我。
けれど、それが事実であると分かると、
可当他们意识到这是事实时,
恐れとそれを隠そうとする微笑を浮かべる。
就会露出恐惧及试图遮掩恐惧的微笑。
そんな時私はこう言う、
每当那时,我就会这样解释,
「生まれた時のことは、覚えていません」と、
“我不记得我出生时的事”。
すると相手は安堵して笑う、
听到这个他们便如释重负地笑了,说道,
「この子も普通な子なんだ」と。
“原来这也是个普通的孩子呀”。
私は、普通が分からない子供時代を送った。
我度过了不知何为“普通”的童年。
それは、普通ではなくでも幸せな子供時代だった。
可即便不普通,却也是幸福的童年。
そう、彼がいたから。
对,因为有他在。
「四季、まだ本を読んでいたのか」
“四季,你又在看书么”
「はい、お父様」
“是的,父亲”
「お前にどれでも一冊やろう。どれがいい」
“我可以给你任意一本书。你想要哪本呢”
「机の上の、その本」
“桌子上的,那本书”
「辞書か」
“辞典么”
「百科事典には、物体の名前しかない。
“百科全书上只有物体的名称。
言葉の意味や広がりは説明されていません。
然而上面并没有记载词汇的意思和使用范围。
それを説明する機能の書物が当然存在するだろうと思って、探していました。」
我想一定会有解释词汇用法的书籍,便找了一下”
「分かった。これはお前にやろう。
“明白了。这本书给你吧。
いや、どんなものでも、全てお前のものだ。
不,无论什么东西,都是你的。
欲しいものがあれば、何でも言いなさい」
有什么想要的东西,尽管说”
「ありがとう。パパ」
“谢谢你,爸爸”
驚いていたね、お父さん。
父亲很吃惊呢。
「其志雄、貴方のお父さんでもあります」
“其志雄,那也是你的父亲。”
そんなことを言ってくれるのは、君だけだよ。
只有你会这么对我说了。
「みんな、貴方を知らないから、私が演技をしているのだと思っている。
“因为大家都不知道你的存在,以为是我在演戏。
個人の中に、複数の人格がいるというのは、他の人には理解できない感覚なの」
在个体中有多种人格什么的,其他人是理解不了的。”
難しいだろうね。
应该很难吧。
付いてに言えば、三歳で辞書を読み、
顺便,存在三岁阅读辞典,
英語とドイツ語をマスターする女の子が存在するなんでことも、
精通英文和德文的女孩什么的,
理解できないだろうね。
大概也是他人理解不了的吧。
「女の子は余計です」
“女孩是多余的”
ふふん。でも、事実だろう。
嘻嘻。但是,这是事实呀。
「すぐそうやって。ああ、眠くなってきた」
“居然马上这么说。啊,我困了”
柄にもなく、パパ、なんで呼んだからでは?
为何毫无遮掩地叫了声“爸爸”?
「私の年齢では、そのほうが普通です」
“以我的年龄,这样才是普通的”
そうだけど、君は普通じゃない。
话是这样说,但你并不普通。
「ええ、疲れました。もう、眠ってしまいそう」
“啊啊,我累了。就快睡着了”
言ってしまったんだね。
不小心说了呢。
僕は、四季の中に生まれた、
我从四季身中诞生。
恐らくは、四季が作り出したものだろう。
恐怕是四季创造出的吧。
その必要があったのだ。
这是必要的。
彼女がその天才性ゆえに、
由于她的天才性,
世間から離れすぎている。
她与世间相隔甚远。
そのギャップを埋める為に、
她为了填补与世间的空隙
僕という人格が作られたんだ。
创造了我这个人格。
子供の時の四季は、
儿时的四季
体が丈夫ではなかった。
身体并不好。
両親の海外出張も多かったので、
由于双亲频繁的海外出差,
叔父である新藤清二の病院によく預けられていた。
她经常被托管在叔叔新藤清二的医院里。
平和な子供時代だった、と言って良かった。
可以说那是平静的孩童时代。
そう、七歳のあの夜、病院で、彼と会うまでは。
对,直到七岁的那个夜晚在医院与他相见。
四季、どこに行くの?
四季,你要去哪儿?
「黙ってて。窓から外に出るのは初めてだから、集中してるの」
“安静点。这是我第一次从窗出去,正集中着呢”
「はぁ、やぁ。驚いたなぁ。君が来てくれるなんで」
“啊,呀。没想到呢。你竟然会来”
「抜け出して来たのです。部屋に入れてください」
“我是逃来见你的。请让我进来”
「もちろん」
“当然”
「君の小さい時に一度会ったことがあるね。覚えてる?」
“我们曾在你小时候见过呢。还记得么”
「覚えています。三歳の時に、この病院のお庭でお会いしました」
“我还记得。三岁的时候,在这栋医院的庭院和你相见的”
「驚いたなぁ。覚えてるなんで」
“真惊人呢。你居然还记着”
「貴方のお名前も覚えています」
“你的名字我也还记得”
「じゃあ、呼んで見て?」
“那么,说说看?”
「いいえ、自分でおっしゃって」
“不,你自己说”
「知ってるのに、名乗る必要がある?」
“你明明知道的,我还有必要自报姓名么?”
「ええ、必要のないことは言いません。」
“当然,不必的事我不会说”
「どうして?」
“为什么呢?”
「おっしゃって」
“快说吧”
「真賀田 其志雄」
“真贺田 其志雄”
「貴方は、私の実のお兄様です」
“你是我的亲哥哥”
「ふん…」
“恩…”
「戸籍にはありません。死亡したことになっている。おいくつになられましたか」
“你并没有户籍。被认为是已故之人了。你现在几岁了”
「19だよ」
“19岁了”
「お兄様は、ずっとここにいらっしゃる。
“哥哥一直都在这里
恐らく何かトラブルがあって隔離されているのでしょう。
大概是卷入了什么麻烦被隔离了吧。
例えば、人を殺したとか」
比如说,杀人什么的”
「あぁ、そうだ。知らない人間だったけど。
啊,是啊。虽然是个我不认识的人。
ホームレスかなぁ。
大概是流浪汉吧。
君には理解できないかもしれない。
你可能理解不了吧。
どうやらこれは僕の肉体的な衝動のようだ」
看来那是我的肉体上的冲动呢"
「衝動、というのは?」
"冲动,是指什么?"
「そこにいる人間が、僕が想像したものなのか、それとも実体なのか。
"那里的人,究竟是我想象出来的,还是实际存在的呢。
壊してみないと、殺してみないと、区別がつかないんだ。
如果不去破坏,不去杀害的话,我区分不出。
大抵は、壊して、殺して、消えてしまって、それでお終いなんだ。」
大概是,破坏,杀害,消失,然后结束"
「誰にも、見つからなくて幸いでした。
"所幸没有被人看到呢。
内密に処理できる範囲内だった、という意味ですけれど」
或者说是在可以秘密处理的范围内的状况"
「君のように優秀ではないのでね。
"我不像你这样优秀呢。
いくつか仕事もしているけれど、もう随分ガタが来ている」
虽然从事着几份工作,但已经快不行了呢”
「貴方がコンサルタントを務めている企業が少なくとも三つあります。
“你担任顾问的企业至少也有三家。
ご自分を過小評価されているのでは」
你是否是在过低评价自己呢”
「でももう限界に来ているのよ。
“但是差不多到极限了呢。
周りもみんな、君に乗り換えようとしている」
身边的人也都想变成你这样”
「弱音、ですね」
“尽是些丧气话呢”
「ふん…引かされているだけなんだ」
“啊…只是被牵制住了而已”
「お兄様のそんな言葉は、聞きたくありません」
“我不想听到哥哥说这种话”
「それでも、伝えておきたいと思う程度に、弱っているということだよ」
“就算如此,光从我想说的这些事上看来,我就已是显得十分懦弱了”
「貴方ほどの頭脳で、そんなこと信じません。
“以你的头脑,我不相信会是这样。
もう失礼します。ドアを開けて」
我要走了。请把门打开”
「どうぞ」
“请吧”
さよなら。僕の可愛い妹、四季。
再见了,我可爱的妹妹,四季。
まだいつか、会えるといいね。
希望不久后,我们能再会呢。
あれは、あれが四季の実の兄なら、僕は、僕と彼は同じなのだろうか。
那是,如果那是四季的亲哥哥的话,那我,我和他是一样的么。
僕が殺人者と同じ人間だとしたら、僕は、ここにいても、いいのだろうか。
若我和杀人犯是同一个人的话,我还适合留在这里么。
「各務です」
“我是各务”
「どうぞ」
“请进”
「失礼します」
“打扰了”
「四季様、其志雄様の行方が分からなくなりました」
“四季小姐,其志雄先生现在的行踪不明”
「検討は、付いているのですね」
“你会就此检讨的吧”
「はい。はぁ…申し訳ありません。
“是。啊…实在对不起。
私が、其志雄様に極秘で調査を依頼されたのです。
我被其志雄先生委托进行秘密调查。
結果を想定すべきでした」
我应该预想到这个结果的”
「まさか…」
“不会是…”
あの方の居場所が分かったの?
你知道他在哪里了么?
「連れていってください。其志雄のお母様の所へ」
“请带我去其志雄的母亲那儿”
「ホント、見つけました」
“终于,找到了呢”
「待っていたわ、其志雄」
“我一直在等你呢,其志雄”
「待っていた?」
“等我?”
「ええ。よかった。貴方が立派になって」
“是啊 太好了 你变得如此优秀”
「僕と、一緒に暮らしませんか」
“你要和我一起生活么”
「そうできたら、幸せでしょうね。
“若是能那样,一定会很幸福吧。
でも、私はもう、表に出で行くことはできない」
可是我已经不能出去了”
「こんな田舎で、ずっと、暮らすつもりですか」
“你要一直在这种乡下生活么”
「そうね。もうあまり、生きていたくないのです。
“是啊 我已经不想活下去了。
充分に行きましたから」
已经经历了太多了”
「僕も…僕もそうです」
“我…我也是”
「綺麗な髪。私の若い頃とそっくりねぇ…其志雄」
“好漂亮的头发。你和我年轻时一模一样呢…其志雄”
「母さん」
“妈妈”
「いいのよ。私を、殺しにきたのでしょう」
“没事的。你是为了杀我而来的吧”
「母さん…」
“妈妈…”
「私は、貴方に殺されるために、今まで生きてきたのです」
“我是为了被你杀掉,才苟活到现在的”
「乱暴な運転で申し訳ありません」
“开得如此野蛮真是对不住”
「死にたくないね」
“我不想死呢”
「え?」
“诶?”
「いいえ。今のは私ではありません」
“没什么 刚才那不是我”
「其志雄さん!開けてください!」
“其志雄!快开门!”
「四季様、こちらです」
“四季小姐,这里”
「残念ですが、もう手遅れです」
“很遗憾,已经晚了”
この方が、其志雄の…お母様を殺して、自殺されたのね。
这位就是,其志雄的… 杀了母亲又自杀了呢。
「お母様、綺麗な方…」
“我的母亲,真是漂亮呢”
「自分の母親を殺すというのは、どんな感じかしら…」
“杀死自己的母亲是一种什么样的感受呢…”
「自殺よりも、純粋なものかしら…」
“是不是比自杀来得更纯粹呢…”
「どうして何も答えてくれないの、其志雄」
“你为什么不回答我,其志雄”
「四季さま、其志雄様はもう息を…」
“四季小姐,其志雄先生已经…”
「違う。そちらの其志雄ではないのです。其志雄、返事をして!」
“不对。不是那位其志雄。其志雄,快回答我!”
四季、さよなら。
四季,永别了。
僕はもう行くよ。
我已经要走了。
「待って!行かないで!」
“等一下!不要走!”
君と二人だけで、楽しかった。
和你单独在一起的时光,我很开心呢
「私を置いていかないで!」
“不要丢下我!”
本当に、楽しかったよ。
真的,很开心呢
「其志雄!」
“其志雄!”
さよなら、四季。僕の可愛い妹。
永别了,四季。我可爱的妹妹。
いつか、まだ会えるといいね…
未来何时,希望我们能再会呢…
(終わり)
制作/校对:Igu
专辑信息
1.beautiFul sorrow
2.inFerring
3.peaceFul sailing
4.Feel uneasy
5.wonderFully
6.bride oF death
7.hellFire
8.aFfliction
9.conFlict
10.(non)Fiction
11.the core oF a matter
12.what is F?
13.Faint heart
14.Fragment (Vl ver.)
15.conFronting
16.talking (Anime Size)
17.ナナヒツジ (Anime Size)
18.オーディオドラマ「四季」#1
19.オーディオドラマ「四季」#2
20.オーディオドラマ「四季」#3
21.オーディオドラマ「四季」#4
22.オーディオドラマ「四季」#5
23.オーディオドラマ「四季」#6
24.オーディオドラマ「四季」extra