パンザマスト

あっという間に

船は飛び立った

くるり回る羽根

まばゆく光る

できすぎた夢は

望むことさえなく

虚しさを集め

心に散りばめた

高く掲げた

答えに空（くう）を切らせて

人を間違えるの

気づかず誇らしげに

ああ

あっという間に

時は過ぎ去った

二人待ち侘びて

体は錆びる

追憶の星を

手放せずに思う

見え透いた嘘で

虎の子を支えた

遠く離れた

ここまで舵を切らせて

星は流れ着くの

雲割り船を浮かべて

高く掲げた

答えに空（くう）を切らせて

人を間違えるの

気づかず誇らしげに

ああ