歌词
硝煙に混じり鼻につく
灼けた肉の匂い 誰のもの?
醜い戦禍が
嗚呼 少女の全てを奪い去った
燃ゆる炎に目を灼かれた
少女は途方に暮れ立ちすくむ
憐れな彼女のその前に
羽持つ男 舞い降りた
はばたく羽の音
穏やかなその声
その場に跪き
両手を合わせた
天使は生きていたんだ
すでにこの世界は
虚無の支配する場所
だけど諦めないわ
希望はまだここにある
悪意が地上に満ちた時
天より舞い降りた神の使者
天使と悪意の戦いは
不本意な結末
滅んだはずの天使が今
少女の手を握りこう言うのだ
「君を素敵な空の城へと
連れて行ってあげよう」と
迷う事など無い
天使に抱えられ
少女は空へと
導かれてく
袖の中 隠したナイフ
天使の胸の中
悪ノ皇女は嗤う
憎き天使たちに
今こそ復讐の時
目の見えぬ少女は知らぬのだ
その男の羽の色の事
清き天使の白ではなく
闇の如き黒き羽
視野の無い彼女は知らぬのだ
世界が想像より広い事
この世に自分らより恐ろしい
悪の存在がある事を
やがて辿りついた空の城
少女は盲目ではなくなった
そして彼女は世にもおぞましい
景色を見る事になった
これは決して悲劇ではない
悪と悪が出会った喜劇さ
再び動き出す 新しい
物語の始まりなのさ
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