思い出は胸に秘めたまま

歌词
目の前を通る長い電車
車両の間の一瞬のすきま
間違いない 踏み切りの向こうで
春の陽が眩しそうなネクタイ
ひとつ年上の優しい 懐かしい顔
きっとあなたは
覚えていないでしょう
卒業式に写真を
うつむいて頼んだ わたしのこと
灰色にしぼんでる日陰の雪の前
制服のあなたは
薄いピンクの小さな花
胸につけてた
ずっと大事にしてたあの写真は
不自然にあいたふたりの間が
後でせつなかった
そうあの日の幼い恋は
でもあの日の精一杯の恋は
思い出すたび 今もわたしを
少し寂しくして 少し元気にする
まっすぐだった あの想いは
きっとあなたは 覚えていないでしょう
すれ違ってもわたしに
気づかずに行くでしょう だから
もうすぐ踏み切りがあいても
想い出はそっと胸に秘めたまま
あなたの横を通り過ぎるね