花吹雪 ~香にたゆたふ爱の呗~

ひらりひらり呼びかけるのは

そっとそっと私を染める

『花吹雪』

色めく季節　花びら香る　狂おしい程に

誘うならば　うたかたの夢　あの人の夢･･･

追いかけて行く　貴方の背中

迷い迷い彷徨う 夢の中

抱いて抱いて　狂い咲くわたしは『花吹雪』

乱れ、乱れ、咲き、 散りるれど　まだ夢の中

そっと そっと私は染まる

咲いて 咲いてあざ笑うのは『花吹雪』

想いの丈に 伸ばした髪は 舞い踊る風に

儚く揺れて 儚く揺れて

決して 届かない･･･

嗚呼･･･

そして、また巡り来る

淡い、刹那の季節

｢散りゆくのが運命｣と、短い生を染め上げる

ひらりひらい奏でるは

愛の唄 嗚呼･･･

抱いて抱いて 狂い咲くわたしは『花吹雪』

乱れ、乱れ、咲き、 散りるれど まだ夢の中

はるか はるか 見上げる空に

咲いて 咲いて あざ笑うのは

『花吹雪』