歌词
薄れていく匂い
その青い墓標に
鍵をかけた
混ざっていく色合い
溶けないように
耳を塞いだ
灰色の喧騒と
藍色の静謐に
線を引けないで
魚が沈んでいく
水槽の冷たさと
空想の隔たりに
耐えられないの?
また嘘を吐いて
君の 跡を
なぞる ゆめを
愛情 なんて呼べないや
水平線が遠ざかる
会いたいなんて気持ちさえ名残だ
風が抜けていく
がらんどうの胸が痛い
鳴っている 泣いている
海と白紙と肋骨の隙間
君がいた季節に
流れていくだけ
青灰にひずんだ
風音鳴らした
胸の穴は
海底に沈んだ
船とよく似た
かたちをしていた
失くさないように
触れぬように
鍵をかけた肖像は
灰に混ざり
滲んでも
美しくなるばかりだから
瞼の裏側に
静けさを描いていた
星の瞳に
映さずに
君と 僕が
見てた 色を
同じ 青と呼べたなら
水平線が遠ざかる
会いたいなんて気持ちさえ名残だ
風が抜けていく
がらんどうの胸が痛い
鳴っている 泣いている
海と白紙と肋骨の隙間
君がいた季節が
また光っては
流れていくだけだ
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