歌词
唄 風雅なおと
路のなき路わたり 徒(いたずら)に時かさね
貴方のカケラにさえ包まれたいと
僕はただ僕のたけ 止めては想いの儘
一抹の楽園を求め続けた
ああ、せめて“泡”と化す前の浅い夢こそ
はらいと消えてしまえたのならば
こんなにも貴方の瞳の奥を
愛しく思う事など無かったのに
解っていたんだ 本当は
物語には永遠などという
地図はなかったのだろう
偽りの花 僕の理想にそっと
『貴方』と書くふりをしていて
いつかが 回りはじめていた
空と地の境界は 形を変えていずこ
目の前であちらこちらを交差するように
僕の中に在る街“記号”の片隅で其れは
賑やかに独りをうたいつづけていた
そう、例(たとえ)を挙げるのならば
回りつづける玩具(おもちゃ)のようなものでよかった
僕を繫ぎ止めていてくれた貴方が
錆だらけの手と手で はらり、はらりと
解っていたんだ 本当は
物語は悲しいほどにちいさく
収束していたことに
いつかの夢に こそ見た
崩れかけていた貴方 ひたすら支え続けた
朝が来る おとがする
解らないんだ 本当は
いつの間にか僕は貴方と見ていた夢
追い越してまったのだろう
偽りの花 僕の理想にずっと
『貴方』と書くふりをしていた
いつかが 崩れはじめていた
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